ご飯の時に、テーブルの上にお水やお茶などが入ったコップを置いていませんか?実はそれってNGなんです。ご存知でしたか?

2023.06.22

こんにちは、岐阜県大垣市で開業していますハリヨ歯科の院長の長縄です。

突然ですが、ご質問です。

皆さんの家庭で、

”ご飯の際にテーブルの上にコップを置いていませんか?”

多くの方は、『はい』と答えるのではないでしょうか。

実際、ハリヨ歯科に受診されている患者さんに同じ質問をすると、大袈裟ではなく100%『はい』と答えます。

食事の際のテーブルにコップが置いてあるのが当たり前の光景になっていますが、実は歯並びが悪くなる大きな落とし穴になっているんです。

そもそも、歯並びが原因の一番は遺伝だと思っていませんか?

確かに遺伝による原因もあるのは確かです。

しかしながらそれだけではありません。

そもそも、現代の子供達は、歯並びが悪いお子さんたちが増えていることはご存知ですか?

学校検診に行くと、むし歯の子よりも不正咬合と言って歯並びが悪い子の方が多い時代になっています。

その原因の1つが、食事の際のコップにあるんです。

いつも、食事の時に、一緒に出てくるこのコップ。

いつからあるんでしょうか?物心ついた時にはあったような、小さい時にはなかったような。なんとなく当たり前に食事の時に出てくる水分。

実は、昭和の時代にはあまり、食事の時にお水やお茶は出て来てないんです。

それを象徴するのが、皆さん大好き『サザエさん』

サザエさんで出てくる食事のシーン。実は食事の時にはお茶は置かれていないことにお気づきですか?お茶の出るタイミングは、食事が終わってテーブルを片付けた後、一服するときに出てきます。

話を戻しますが、なぜ、食事の際に一緒に水分をテーブルに置いてはいけないのかですが、

それは、単純明快。

食事の時に水やお茶を飲むと噛む回数が激減するからです。

顎は、噛む刺激によって成長しやすくなります。

一日3回必ず食事をしますよね。その3回ともに、顎を成長させるチャンスになるんです。できれば、食事の際にお水お茶は用意せず、水分を摂るのは食事の前か、食事の後、お口の中が空っぽになったのを確認してからにしましょう。

その他にも、普段の食卓で歯並びが悪くなることを助長することがいくつかあります。

食事の際に、お子さんの足はテーブルについていますか?

足がブラブラして座っていませんか?足が、地面についていないと、噛む時の力が掛かりにくく顎に力が伝わりにくくなります。

そのため、可能であれば、年齢とともに足の台の高さが変わる椅子を選択したり、足の位置に雑誌などを重ねて足をつくようにしましょう。

その他には、椅子に正座をして座る方法も選択肢の1つです。

さらにさらに、食事の欧米化です。

和食と洋食(特にファーストフード)だと、噛む回数が断然に違います。

食生活の変化によって日本人の咀嚼回数は年々少なくなっていると言われています。

ある、調査だと、弥生時代では一食の咀嚼回数は3990回、鎌倉時代2654回, 20世紀初頭1420回、現代620回。弥生時代から比べて咀嚼回数は1/6に減少しています。

顎の成長も同じように変化して来ています。縄文時代などは、顎ががっしりしている人が多かったことが知られています。そこから、現在に移行するに到って顎が細くなっています。

本日お話ししたように、1日3回必ず食事を摂る中で、これらのことを、まずは実践してみてください。それによって、少しでも顎の成長が促せられれば、歯の矯正が必要なくなるかもしれません。

まだまだ、歯並びを改善するためのちょっとした一工夫、一手間かけることによって顎の成長を促すことができますので、気になる方は、お問い合わせください。

 

 

 

 

”妊婦さんは歯医者にいっても大丈夫?その②

2021.12.31
”妊婦さんは歯医者にいっても大丈夫?その②

こんにちは、岐阜県大垣市今宿の歯医者、ハリヨ歯科の院長の長縄です。

今回のテーマは、前回に引き続き

”妊婦さんは歯医者にいっても大丈夫?

についてお話していきます。

妊婦さんになってみんなが少し悩む歯医者の受診について説明していきます。

よく妊婦さんからは麻酔のこと、レントゲンのこと、飲み薬のこと質問されることが多くあります。前回は麻酔のこと、レントゲンのことをお話しました。

今回は飲み薬についてお話していきます。

妊娠前では、何気なく使っていた薬でも、妊娠するとおなかのあかちゃんに影響したらどうだろうと不安に思われることも多いと思います。

結論から言えば、ハリヨ歯科で処方しているお薬は基本的には妊娠中に飲んでも問題ないお薬を処方させて頂いていますので安心して下さい。

それでも、気になることはあると思いますので、簡単にお薬と妊娠との関係に付いてお話していきます。

まずは、薬の服用については、妊娠のいつの時期かが重要になります。

赤ちゃんが成長していく段階で、胎児への影響が出やすい時期はいつなのかを考えていきましょう。

妊娠の初期の初期4週まで(ほとんど、自分ではまだ妊娠していることも気付いていない時期です。)

この時期は胎児の器官の形成はされていないので、基本的にお薬を飲んでしまってもほとんど影響はありません。

続いて妊娠初期(4〜7週)

この時期は胎児の体の基礎が作られる器官形成期であり、妊娠初期は最も影響が受けやすい時期。(薬を飲むときは医師と相談しましょう)

妊娠初期(8〜15週)

抹消の形成器(手足など)に影響が生じる可能性がある時期

安定期(16週以降)

基本的には重要な器官の形成が終わっているため、ほとんど薬の影響が受けなくなります。ただし、胎盤を通じて胎児に移行するため、大量の投与などした場合には注意が必要です。

これらの影響がある薬と言っても、すべての薬が影響を与えるわけではありません。そのため、注意してお薬を処方すれば、安心してお薬を飲んでもらえます。

しかし、とはいっても、妊娠中にお薬は飲みたくないですよね。

妊娠中に起こるお薬の処方の原因でおおい2つについてお話します。

妊娠中につわりなどがあり、口腔内のケアが行き届かなくなり、歯周病が悪化する場合、もしくは親知らずが痛くなる場合です。さらに、妊娠時に女性ホルモンが大好きな菌が増えてしまうことで、急激に歯周病が悪化してしまうこともあります。

そういった場合は、痛み止めや、化膿止めを処方して炎症を抑えなければならないこともあります。私が、市中病院で勤務していたときは、炎症が治まらないために、抜歯をしなければならなかったこともあります。

もう一つのパターンは、虫歯が大きくなり、ズキズキした痛みが出ることです。

そのため、妊娠する前には(妊娠を希望する方は、妊娠をする前に)歯科医院でお口の中をチェックして、必要な処置をしてもらうことが一番の予防に繋がります。

ぜひ、早め早めに歯科医院に受診しましょう!

 

 

姿勢や呼吸、飲み込みが歯並びに与える影響について

2017.07.29
姿勢や呼吸、飲み込みが歯並びに与える影響について

こんにちは。大垣市 今宿 に開院しているハリヨ歯科の衛生士の野原です。
暑い日が続き、まさに夏!を感じる毎日ですね!

 

皆さんは、呼吸や、飲み込み、食べる時の姿勢が歯並びに悪影響をすることをご存知ですか?

普段習慣化されていることが原因で歯並びが悪くなるのです。

言い方を変えると、小さい頃の悪い習慣を正常に戻すことで歯並びが改善するのです!

ハリヨ歯科の副院長と歯科衛生士の長坂、野原で今週の木曜日に、愛知県幸田町で開院されているハピネス歯科こども歯科の稲吉先生のセミナーに参加させていただきました。

 

内容は大きく分けて2つ

①口腔筋機能矯正の基礎。

②こどもの時期の悪習癖についてです。

①の口腔筋機能矯正とは、口腔内の筋肉や全身の筋肉を正常に機能させることにより歯並びが悪くなるのを未然に防ぐ、予防する矯正のことです。

②の悪習癖とは簡単にいうと、普段習慣化している悪い癖のことです。
特に成長過程の子供の頃の悪い癖があることによって、呼吸の仕方、嚥下(飲み込み)の仕方、姿勢、舌の使い方がうまく機能することができず、歯並びに大きく関係してくるのです。

夏休みに入り、学校歯科検診の紙を持ってこられる患者様が多いですが、だいたい歯並びの所にチェックが入っています。

『悪い癖一つで歯並びが悪くなるなんて嘘でしょ!?』と思ったら大間違い!
場合によってはあご全体に変化が起こります。

でっぱ(上顎前突)や受け口(下顎前突)もこの悪習癖が原因の一つになっているのです!

なぜ歯並びが悪くなるのか、、、、。

歯並びが悪くなる根本的な原因を理解することで、矯正装置を使わずして不正歯列を予防することもできるのです。(もちろん、矯正装置を使わなくてはいけないこともあります。)
皆さんのお子さんはお口がポカーンと開いていませんか?

口呼吸になっていませんか?

ご飯を食べるとき、飲み物を飲む時、舌が正しく機能していますか?
一番大切なのは、永久歯がはえそろうまでの乳歯の時期です。

この時に正しい筋肉の機能を使う、正しい呼吸をすることが鍵となります。

もともともっている筋肉の機能が正常に働いていないと、将来歯並びが悪くなる可能性が高いということです。
もちろん大人になっていても従来のブラケットを使用した矯正治療があるので綺麗に歯を並べることはできます。

しかし歯が並んでも、装置をとると、後戻り(元に戻ってしまう)してしまう人がいます。
それは元々の悪い癖(悪習癖)が治っていないからです。根本的な原因が治っていないと、あと戻りしてしまうのです。

私は今回本当のセミナーで健康とは何かを改めて考えることができました。

今回の講師のハピネス歯科こども歯科の稲吉先生は非常に熱い先生で、口元からアプローチできる健康への熱い想いがすごく伝わってきたセミナーでした。
ハリヨ歯科でも、食事の取り方や、姿勢など正しい筋肉の使い方や、正しい呼吸などを伝えていきたいと思います。

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