ご飯の時にテーブルに飲み物をおいていませんか?

2021.11.10
ご飯の時にテーブルに飲み物をおいていませんか?

こんにちは、岐阜県大垣市今宿の歯医者、ハリヨ歯科の院長の長縄です。

今回のテーマは

”ご飯の時にテーブルに飲み物をおいていませんか”

です。

ん?何がいけないのと思っているあなた。知らず知らずのうちに歯科的なダメ行為を行っているかもしれません。

特に小さなお子さんを子育て中の方に必見です。

では、今一度、いつもの食卓風景を想像してみてください。

今の時代当たり前のようにご飯のときにはセットでお茶や牛乳、お水などがテーブルに置かれています。自分たちが小さい頃はどうだったでしょうか?思い出してみてください。

思い出せない人のために、サザエさんの食卓を見てください。なんと、ご飯の際にテーブルにお水やお茶は置かれていません。

食事が終わった後に、みんなでお茶を飲みながら話している場面がみてとれます。

昭和の時代はそれが普通でした。それがいつからか、ご飯の時にテーブルに飲み物が登場することが当たり前な時代になっているのです。

その一つの要因に、今は、外食をするのが日常になって来ています。歩いて行ける距離には何件もご飯屋さんがありますよね。

ごはん屋さんに行くと、まず出てくるのは何でしょうか?

お水やお茶が出てきますよね。いつしかそれが当たり前の光景になり、自宅でも同じように、ご飯には飲み物がセットになってきているのです。

では、なぜ、飲み物を一緒に出してはいけないのか、わかりますか?

答えは簡単、お口の中が食べ物がいっぱいになったら、噛まずに水と一緒に流し込んでしまうのです。噛む回数は激減!!

そもそも、顎は噛むことによる刺激で発達していきます。そのために、あまり噛まない子供の顎は成長が乏しく、小さく育ってしまいます。

ここで問題となるのが、顎は小さくなっても、歯の大きさは変わらないということ。顎が小さくなったのに、歯の大きさが変わらなければ何が起こるでしょうか?

例えとしたら、電車の長椅子に5人で座れるスペースに6人が座ろうと思うとどうなりますか。キツキツでうまく座れないかもしれません、座るスペースが無くて外に押し出されてしまうかもしれません。

歯も同じ、顎が小さければ歯が並ぶスペースが無くなり、ガタガタな歯並びになってしまいます。

そのため、小さいときから、よく噛み、顎を育てていく必要があるのです。昔と比べ、食事も和食から欧米食に変化しています。和食と、欧米食の違いはなんだと思いますか?特に欧米食は柔らかい食べ物が多いですよね。ハンバーガーや、ハンバーグ、パンやパスタなど。和食に比べて噛みごたえがないものが多く、普段意識していないと噛む回数がどんどん減っていきます。それに合わせて、お水の登場。

もう、ほとんど噛まなくて良い食事ばっかりになってしまいます。

普段当たり前だと思っていることが、実は、間違いかもしれないと注意深く考えることも必要なのかもしれませんね。

お子さんの顎をすくすくと成長させるためにも、テーブルにお水を置くのはやめましょう!

お菓子やジューズの後にうがいをすれば大丈夫は、ほんと!?うそ!?

2021.11.06

こんにちは、岐阜県大垣市今宿の歯医者、ハリヨ歯科院長の長縄です。

今回のテーマは

”お菓子やジューズの後にうがいをすれば大丈夫は、ほんと!?うそ!?”

についてお話していきます。

ジュースや、アメを舐めてもすぐにうがいをすればむし歯にならないって聞いたことありますか?巷で聞く、まことしやかに囁かれているこのお話を本日は検証していきます。

まず、最初に結論から言いますと、答えは、ある一定の条件をクリアーすれば本当ですが、それをクリアーするためには至難の技。なので、現実的には嘘ということになります。

ある実験をご紹介します。

その実験は、うがいによる口腔内のpHの変化調べてみました。

まず、この口腔内のpHというのは、何かわかりますか?

これはお口の中が酸性にあるのかアルカリ性にあるのかを見るものです。基本的には、お口の中は、何もしていなければ中性にあります。

食事をしたり、お菓子を食べたりすると、その中の砂糖を細菌が食べることで酸性に傾きます。歯は酸性にあるときに歯の成分が溶け出すことでむし歯になりやすくなるのです。

その後、人の唾液の力で酸性に傾いたpHは中性に戻ろうとします。

その中性に戻ろうとする力を緩衝能と呼ぶのですが、多くは30分くらいで元の状態に戻ることがわかっています。しかし、個人差があるため、この緩衝能の力が弱い人はなかなか元に戻らないためにむし歯になりやすくなります。

一度酸性になった、状態でうがいをしたら、早く元に戻りそうですが、実はそうでも無いんです。

実験では、歯磨きが不十分な状態で、3%スクロース液(砂糖)を洗口してpHを下げてから、水で10秒間のブクブクうがいを10秒〜60秒ごとに繰り返しました。

その結果。pHが中性に戻るまでに、平均して15回も洗口しなければなりませんでした。

甘いものを摂取する度に10秒間のブクブクうがいを15回行うのはあまりにも現実的ではありませんね。

そのため、本日の答えは

ある一定の条件をクリアーすれば本当ですが、それをクリアーするためには至難の技。なので、現実的には難しいということになります。

また、それでも食べたいときのPointは

ダラダラ食べない、ダラダラ飲まない!特にペットボトルは蓋を閉めることができるのでちょびちょび飲んでしまいます。

先程も記載したように、食事後に30分経たないと、お口の中のpHが元には戻らないために,

30分毎にチョロチョロ間食をとると、ずっと歯はむし歯の影響を受けることとなり、むし歯になってしまうのです。

極端な話をすれば、一度に大量にお菓子を食べるのと、チョロチョロ食べ続けるのでは、むし歯のみをターゲットにしたならば、一度にたくさんのお菓子を食べた方がむし歯になりにくくなります。

そういったことを意識しながら上手にお菓子を食べれると良いと思います。

歯磨きは一日何回磨いたらいいの?

2021.11.01
歯磨きは一日何回磨いたらいいの?

こんにちは、岐阜県大垣市今宿の歯医者、ハリヨ歯科の院長の長縄です。

今回のテーマは

歯磨きは一日に何回磨けば良いのか?

についてお話していきます。

皆さんは一日何回歯磨きされていますか?

多くの方は2〜3回磨かれていることが多いのではないでしょうか?

実際に平成28年の厚生労働省、歯科疾患実態調査の結果では一番多いのが1日2回で49.8%と概ね半分のかたが1日2回歯を磨いているという結果でした。ついで多いのが1日3回以上で27.3%、一回は18.3%という結果でした。

では、磨く回数の違いと、むし歯の出来やすさに差はあるのでしょうか?ある研究では、1日1回磨くのと、2回磨くのでは、2回以上磨いたほうがむし歯の発生リスクを下げることが出来るとの結果が出ました。

2回と3回では、そこまで調べられた研究がないためそちらは不明でいした。

そのため、1日1回磨くよりは2回磨くことをお勧めします。

また、歯を磨く時間に付いてもポイントがあります。

1日のうちで歯を磨く時間としてはいつが一番有効か。

いつ磨いても一緒じゃないのと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は、ポイントがあるんです。

皆さんはいつが良いと思いますか?

朝?昼?夜?

 

正解は夜寝る前です。

なぜ夜が良いかというと、夜寝ているときは、唾液の量が減少します。そのためお口の中が乾燥するのです。

みなさんも朝起きたときに口が乾燥すると感じたことはありませんか?

口の中が乾燥すると、口腔内の細菌が繁殖してしまいます。

そのため、お口の中で菌が一番多い時間帯は朝起きたときになります。だったら朝磨くのが一番じゃないのと感じるかもしれませんが、夜寝る前に、しっかり歯を磨くことにより、お口の中の細菌数を極力少なくする事が大事です。細菌が増えれば、お口のかなで悪さもするのでむし歯や歯周病が進行してしまったり、年配の方では誤嚥性肺炎の原因にもなっていまします。

そのため、はみがきで 一番時間をかけて入念に行うのは夜寝る前がよろしいかと思います。

先程も言ったように、朝に細菌が最も繁殖しているために、朝起きてから磨いて置くのも良いと思います。

歯磨きについては、毎日やっており、習慣となっている方が多いと思います。一度は歯科医院で、歯磨き指導を受けたこともあるかと思います。

歯磨きで大事なのは、磨いていると、磨けているとは大きく違うということ。自分では、磨けていいると思っていても、歯科医院で磨き残しの染め出しを行うと、思った以上に染め出されてしまう経験をした事がある人も多いのではないでしょうか?

一度、歯磨きチェックを歯科医院でしてもらいましょう。

むし歯になったら歯医者に行けば大丈夫?はホント?

2021.10.28
むし歯になったら歯医者に行けば大丈夫?はホント?

こんにちは、岐阜県大垣市今宿の歯医者、ハリヨ歯科の院長の長縄 陵亮です。

個々で皆さんに質問です。

歯に穴が空いている、と思ったときまずは何をしますか?

あなたが歯医者さんなら患者さんに何をしますか?

おそらく多くの方は、すぐに思い浮かべるのは、むし歯を削って、全て取りきり詰めて治すと。答えるのではないでしょうか?

個々で少し視点を変えてみましょう。

むし歯の無い世界が存在してみましょう。

むし歯が無いですから、歯は死ぬまで健康で当たりまえな世界となるでしょう。歯に困ることや、あのズキズキした傷みを知ることもありません。

しかし、ある日、一人の患者が来院しました。

そこには、今まで見たこともない、歯に穴が空いている病気を見つけました。

見たことも、聞いたことも無いその病気。

あなたならどうしますか?

削って詰めますか?なにか被せますか?

それとも

何だ、この病気は!どうしてこんな病気になったのかと原因を探しますか?

おそらく、後者の発送になるのではないでしょうか?

あまりにも当たり前になりすぎた、歯の病気のむし歯。

なんとなく、お菓子食べてるからでしょ、歯をしっかり磨かないからでしょ!ジュースばっかり飲んでるからでしょっと、だからむし歯になった。

原因をそこまで追求することなく、歯医者に受診して、むし歯を治してもらう。

しかし、日常生活を改める人は少ないのかもしれません。

以前にも、Blogでお話したように、一度むし歯になって治療したむし歯は、再びむし歯になり再治療が必要になることが統計からわかっています。治療を繰り返すことで、更に歯を削り、歯にダメージが!

最終的には歯を抜かなくてはならなくなります。

そのときに、あのときにもっとしっかり、歯に関心を持っておけばよかったと思っても、後の祭りです。

むし歯になったら、歯を治すことばかり焦点を当てるのではなく、なぜ、むし歯になってしまったのかの、原因を探り、再び、他の歯がむし歯にならないように予防していく必要があります。

むし歯になる原因ってみなさんはご存知ですか?

むし歯は、唾液の量や性質、むし歯菌などの細菌の存在、普段の食生活の中の砂糖などの、すべての要因が重なったところにむし歯は出来ます。

それらの状況は患者さん一人ひとりによって全然違います。

みなさんは、自分の唾液の力や、細菌の状況、歯の質や歯の質を高める方法などご存知ですか?

興味のある方は、是非歯科医院に受診して、聞いてみてください。

きっと、みなさんがむし歯になりにくくなる方法を教えてくれると思いますよ。

参照文献 カリエスブック 著 伊藤直人 医歯薬出版株式会社

むし歯になったこと無いから、歯には自身がある方必見!

2021.10.25
むし歯になったこと無いから、歯には自身がある方必見!

こんにちは、ハリヨ歯科です。

最近、小学校や、幼稚園・保育園などの学校検診にいって思うこと。

本当にむし歯の数が減っていることを感じます。その代わりに、歯並びが悪い子が増えていたり、むし歯が無いけれども、歯肉炎(歯磨きが上手にできていない状態)が増えています。

そもそも、歯が無くなる原因の第1位は何かご存知ですか?

むし歯?破折?歯周病?外傷?

第1位がむし歯と思われている方が多いと思いますが、実は全体の40%が歯周病なのです。

現在の問題点は、歯を磨かなくてもむし歯にならない子が増えていること。それは、その子の唾液の質が良くなっているからかもしれません、歯の質が良くなっているからかもしれません、むし歯菌の数が少ないからかもしれません。多くの要因でむし歯になりにくくなっていることは事実です。

では、なぜそれが問題なのかというと、歯磨きをしなくてもむし歯にならない→極論:歯磨きをしなくても良い。に子どもたちが誤った習慣を持ってしまうこと。

歯医者に来ている子でも、毎回汚れがべったり付いている子がいます。しかし、人生で一度もむし歯になったことはありません。

通院している子達には、歯科医院で適切なアドバイスをしながら、行動変容をすることが出来ます。

しかし、歯科検診でむし歯がない子どもたちは、そもまま、歯医者に行かずにスルーされているかもしれません。

その子どもたちが、大人になったらどうなるでしょうか?

先程申しあげたように、むし歯になりにくい子供は大人になってもむし歯になりにくい。そもそも、歯医者に来る理由は何でしょうか?

多くの方は、むし歯になったり、傷みを伴ったときに歯医者に行かれるのではないでしょうか?

そうなると、むし歯になりにくい大人は、歯医者に行く機会を無くし、トラブルが起きたときに初めて受診します。

むし歯ではないトラブルとは、おそらく歯周病により、歯がグラグラする、出血する、噛むと痛いなどを、歯周病が進行した状態で歯科医院を受診する可能性が高くなります。

歯周病が進行した状態とはどんな状態でしょうか?

そもそも、歯周病とは歯を支えている骨が溶けてしまう病気です。

そして一度溶けてしまった骨はもう元には戻りません。

現状維持をしていくしかありません。そのため、進行してしまった歯周病の状態で歯科医院に受診しても、出来ることが限られてしまいます。

そのため、自分自身は歯も痛くないし、むし歯にもあまりなったことが無いから歯に自身があると思われている方も、是非、定期的に歯科医院に受診してみてください。

若いときから歯科医院に受診することはきっと将来皆さんの為になると思います。

 

 

歯が黒い! これってむし歯?

2021.10.05

おはようございます。

ハリヨ歯科の院長に長縄です。

本日のテーマは、

歯が黒くなっている。これってむし歯?

 

ハリヨ歯科に初診で来院された時に、受診理由の一つとして挙げられるのが、鏡を見ていたら、下の歯の奥の部分が黒くなっているのに気づきました。

これってむし歯ですか?っという訴えです。

答えは、YESでありNOでもあります。

では、黒くなっている原因は何でしょうか?

についてです。

まずは、

むし歯になっている状態。

歯に大きな穴が空いていたり、上から見たらなんだか黒くなっていたりする場合にはむし歯の可能性があります。大きな穴が空いている場合は、むし歯によって歯が欠けてしまったか、何らかの原因(くいじばりなど)によって、むし歯ではなくても歯が欠けてしまうこともあります。穴の部分は黒くはならないのでむし歯ではありませんが、むし歯治療と同じように治す必要があります。

 

 

 

 

 

 

むし歯ではない状態で黒い場合

歯の溝に着色がついてしまい黒くなっている状態。

一見、むし歯と見間違えれることが多いこの状態は、皆さんのお口の中を見ると多くの人に見られる、正常な状態です。

特に奥歯の溝は深いことが多くそこに着色が着くことでむし歯と勘違いして受診されるかたは多く見えます。

もちろん、むし歯ではないので、治療をすることはありません。

ただ、溝からむし歯になることもあるため、自分で判断せず、気になったら歯科医院に受診することをお勧めします。

ハリヨ歯科では、この溝がむし歯か着色かが目では判断できない時にダイアグノデントと言われる、レーザーによるむし歯判定検査を行います。

 

 

 

 

 

feature より引用

この検査結果により、むし歯治療をするか経過観察をするかを客観的に判断しています。

一旦、天然の歯を削ってしまうと、もう、元には戻りません。(前回の内容をご参照ください) http://www.hariyo-dental.jp/blog/?p=1492

もう一つのむし歯ではないが色が黒くなっているパターンとしては

以前詰めた、詰め物が劣化し、詰め物の縁に汚れや、着色がついて色が付いてしまっている状態です。

コンポジットレジンと言われる、歯科でよく使われる白色の詰め物は、経年劣化により、表面が粗糙になり、着色や汚れが着くことにより黒くなります。そのため、この色自体はむし歯ではありません。しかし、その粗糙な部分からむし歯を発生させるかもしれませんので、場合によっては治療の対象になります。

これらのことは、患者さん自身では判断することが難しいことから一度気になることがあったら歯科医院に受診することをお勧めします。

むし歯は一度治したら、もうむし歯にならない?と思っていませんか?

2021.09.23
むし歯は一度治したら、もうむし歯にならない?と思っていませんか?

むし歯は一度治したら、もうむし歯にならない?と思っていませんか?

こんにちは、岐阜県大垣市の歯医者、ハリヨ歯科の院長の長縄 陵亮です。

今日は、多くのみなさんが勘違いしているかもしれないことについてお話していきます。

むし歯になったら、皆さん歯医者に行きますよね。歯医者に行ってむし歯の治療をして、銀歯になったらもう大丈夫!もうむし歯は治ったと思っていませんか?

確かに間違ってはいません。むし歯はすべて取り切り、新しい詰め物をしているので、むし歯は無くなりました。

ただ、一度治した歯は再びむし歯になることがわかっています。

ある論文の統計では。小さいむし歯に対する治療法のCR(コンポジットレジン)の後に5年ほどして再治療が必要になると言われています。

銀歯の詰め物も同様に5年ほどで再治療が必要になります。

詰め物自体の劣化があったり、人工的な詰め物は、汚れがつきやすく、むし歯や歯周病にもなりやすいのです。

そのため、一度むし歯になると、再びむし歯になります。

実際歯科医院での治療のうち大半は、一度むし歯になった歯が再度むし歯になっての再治療がほとんどなんです。知っていましたか?

そのため、むし歯にならないようにすることが大事。

メインテナンスに定期的に通っていたけど、むし歯も無いし、3年位でやめてしまったって言いう方は大勢います。

しかし、先程も言ったとおり、むし歯になってからでは遅いのです。

定期的にメインテナンスに通って、むし歯が無いことはすごく素晴らしいことで尊いことなのです。

歯医者に定期的に通う理由は、むし歯が無いことのチェックではなく、むし歯にならないようなケアができているか、むし歯にならないような日常生活を遅れているかを確認するためにきて頂きたいのです。

もちろん、むし歯になっていないかのチェックも大事ですが、それでは予防とは言えません。

予防とは字の如く、あらかじめ(予め)防ぐことです。

ハリヨ歯科では、治療のことのみならず適切な情報を皆さんにお伝えできるように様々な、無料のセミナーを定期開催しています。(マタニティー教室、母親教室、離乳食講座、カムカム講座、歯並び相談会、ZUTTOスマイルセミナー)

ぜひ、皆さんや皆さんの周りの人々も含めて健康になりたい方は、一度ハリヨ歯科にご来院ください。

皆様にとって本当の意味でのかかりつけ歯科医院になれるよう、スタッフ一同全力でサポートさせて頂きます。

 

歯の根っこの治療について

2021.09.19
歯の根っこの治療について

こんにちは、ハリヨ歯科の院長の長縄です。

本日のテーマは、歯の神経の治療についてです。

神経の治療と言ったら皆さんは何を想像しますか?

”なんか細い器具を口のかなに入れられてゴジゴジとやられるやつ”ですよね。

”何やっているかわからないけど何回も治療がかかりいつ終わるかわからないやつ”

というイメージをされる方も多いのではないでしょうか?

実は、この歯の神経の治療(歯の根っこの治療)は歯科治療の中でも、かなり複雑で、非常に難しい治療の一つだってことはご存知ですか?

だからこそ時間がかかるんです。

この写真は、実際の治療時のものです。歯の真ん中にオレンジ色と白色のものが見えると思います。これが、以前神経の治療をした際に使われた、神経の代わりとなる樹脂です。

これが感染を起こし歯の根っこ先にバイキンが繁殖する原因になります。

神経の代わりとなる樹脂が感染を起こすと、歯の頭の方はかぶせものがしてあるので出口がないため、膿は根っこの先の方に進み、そこに膿が溜まっていきます。膿がどんどん溜まっていくと、圧が強くなり、周りの骨を溶かしながら徐々に膿の袋が大きくなってしまいます。

このまま放おっておくと膿の袋はどんどん、大きくなり、場合によっては骨を突き破り歯茎に膿の出口を作ることもあります。

多くの場合は、無症状で大きくなることが多く、レントゲンを撮って初めて気付くことも多いです。

このレントゲンの患者さんも、レントゲンを取るまでは痛みもなく経過していました。

症状がなくても、膿の袋が大きくなることもあります。それを放置していると場合によっては、歯を抜かなければならなくなってしまうこともあるので、一定以上の大きさになっている病変については、早期に根っこの治療をすることをお勧めしています。

根っこの治療というのは、この、感染の元となっている以前詰めた神経の代わりとなる樹脂や、残存している神経の一部が腐って膿を発生させていることもあるため、これらのものを、出来る限り除去する必要があります。

これらのものをすべて除去をするのが非常に大変なんです、

汚れが残っていると、また、感染を起こすために非常に繊細な治療なんです。なおかつ、これらのものを肉眼的に確認することが難しいため、当院では、治療用の顕微鏡を使用し肉眼の10何倍に拡大し治療を行っています。

これらの汚染物が除去した後に、消毒をしっかり行い、きれいな樹脂を詰め直して根っこの治療は終了となります。

その後症状がなくなったところで、新しい樹脂を詰めて終わりです。

今回の症例は根っこの数が2つでしたが、多いと4〜5個存在することもあり、更に難易度が上がります。

ということで、今回は歯の根っこの治療についてご説明させて頂きました。

親知らずは抜いたほう良いの?続き

2021.09.10
親知らずは抜いたほう良いの?続き

大垣市にある虫歯予防、歯周病予防に力を入れている、お子様連れでも安心の託児サービス、ご家族で一緒に来られるファミリールーム完備の歯医者さん、ハリヨ歯科・院長の長縄です。

前回に引き続き親知らずの抜歯に付いてお話させて頂きます。前回は、親知らずを抜かなくて良い理由についてお話致しましたので、今回は、親知らずを抜いたほうが良い理由に付いてお話させて頂きます。

親知らずを抜いたほうが良い場合。

①今までに一度でも親知らずが痛くなったことがある方

今は痛みがないけれど、今までに一度でも親知らずが痛くなった方は、再度、感染を生じ痛みを伴う可能性が高いため、抜歯をすることをオススメしています。

親知らずに感染を生じても、多くの場合は少し痛みが伴う程度、あって食事の時に上の歯が親知らずの周りの腫れた歯茎のにあたって痛みが生じた程度で、時間とともに治まっちゃうから大丈夫でしょ!って思われる方も多いと思います。

確かに多くの方は痛みは治まると思います。

私は、口腔外科で勤務していたこともあって、色々な経験をしてきました。その中で、親知らずから顔が腫れ上がり、首まで腫れてしまう方も、中には入院したり、全身麻酔下で切開して膿を出す方もみてきました。

多くの方は、そのようなことになることはありませんが、少なからず感染は繰り返すためにハリヨ歯科では、一度でも感染を生じた方には抜歯を勧めています。

②親知らずが原因で手前の歯がむし歯になる可能性がある方。

親知らずが横向いて埋まっていおり、一部親知らずの一部が口腔内に顔を出している場合に起こりやすくなります。特に下の親知らずで起こることが多く、一度むし歯になると、、むし歯の部位の性質上、治療が困難で、治療しても再度むし歯になるリスクが高くなります。

そのため、手前の歯がむし歯になる前に、むし歯になるリスクが高いと判断された方には抜歯をススメさせていただいています。

③歯は生えているが、噛み合う親知らずが無い方。

歯は噛み合う歯があることで、その位置にキープされています。そのため、噛み合う歯がないと、親知らずは伸びてきてしまい、場合により、反対の顎にぶつかってしまう方もいます。

④矯正などで、親知らずを抜かなくてはならないとき

以上が、親知らずを抜いたほうが良い理由でした。

また、親知らずのことでお悩みがある方は、大垣市の今宿の歯科医院のハリヨ歯科に一度ご相談に来て下さい。平日の午前中は保育士が常駐しているために、小さなお子さんは託児でのお預かりも出来ますので、なかなか、歯医者に行けない子育て世代のお父さん、お母さんも是非ご来院下さい。

親知らずは抜いたほう良いの?

2021.09.05
親知らずは抜いたほう良いの?

 

今回のテーマは「親知らず」についてです。

こんにちは、大垣市今宿の歯医者、ハリヨ歯科の院長の長縄です。多くの方の人生の経験の中で嫌なことランキングの上位に入ってくるであろう親知らずの抜歯。皆さんの周りで歯を抜いた人に聞いても、あまりイイことを言わないし、できれば抜きたくは無いですよね。

私は、卒業後は総合病院の口腔外科で6年ほど毎日親知らずを抜いてきました。そのため、開業した今でも一週間で2〜3人は親知らずを抜くこともあります。

そんな中で、皆さんからよく聞く質問が

「そもそも、親知らずは絶対に抜かなければいけないの?」です。

そこで今回はこの疑問にお答えしたいと思います。

ズバリ、答えは

実は、抜かなくても良いときもあります。絶対に抜かなくてはならないものではありません。親知らずの状態によって抜くか、抜かないかを総合的に判断し決めていきます。

抜かなくても良い場合

 ①親知らずがしっかりと生えており、噛み合っている場合

→昔と比べて、顎が小さい人が増えて来ているので親知らずが並びきらないことが多いですが、中には、他の歯と同じようにしっかりと生えており噛み合っている方は見えます。そういう方は、抜く必要はありません。

 ②深くに埋まっており、親知らずに炎症が起きそうにない場合

→親知らずは一部、歯茎から歯の一部が出ていることや、出ていなくても浅く埋まっていることが多いですが、中には奥底に埋まっていることもあります。その際は、感染の経験が無いのであれば、無理に抜かずに様子を見ることもあります。

 ③そもそも親知らずが無い方

→意外と知られていませんが、ラッキーなことに親知らずが存在していない方も見えます。親知らずがなければ当然親知らずを抜くこともありません!!

 ④親知らずを残しておいて、いざというときの移植用にとっておく場合

→歯の移植?

「そんなことができるんですか?」

実は出来るんです。

CTなどで精査をしてみないとわかりませんが、上の親知らずに関しては、多くの場合移植用に使えることがあります。特に、下の奥歯が割れてしまったり、むし歯が大きくて抜かなければならなくなった時に移植歯として使えることがありますので、気になる方は抜く前に主治医の先生に相談してみても良いかもしれません。

親知らずの歯を抜かなくて良い場合は概ねこのような内容だと思います。

今回は、親知らずを残す場合についてお話させていただきました。

次回は、親知らずを抜かなければならない場合についてお話させていただきたいと思います。

 

また、親知らずのことでお悩みがある方は、大垣市の今宿の歯科医院のハリヨ歯科に一度ご相談に来て下さい。平日の午前中は保育士が常駐しているために、小さなお子さんは託児でのお預かりも出来ますので、なかなか、歯医者に行けない子育て世代のお父さん、お母さんも是非ご来院下さい。