歯が痛い時には麻酔が効きにくいって知っていますか?

2023.02.12
歯が痛い時には麻酔が効きにくいって知っていますか?

おはようございます。

岐阜県、大垣市の歯医者、ハリヨ歯科の院長の長縄です。

皆さんは、歯医者は好きですか?

歯医者が苦手な方の中には、『むし歯治療の際の麻酔の痛み』や、『むし歯治療中になかなか麻酔が効きにくく痛い思いをした』ことで、あの痛さを考えるとなかなか歯医者に行くのが遠のいてしまう方も多いのではないでしょうか?

ここで、Point!

麻酔の痛みに関しては、針を細いものを選択したり、表面麻酔を取り入れたり、麻酔を打つテクニックを使うことで、ほとんど痛みを伴うことなく打つことも可能になってきていますので、安心できると思います。

実際に、ハリヨ歯科では、むし歯の大きさによっては3歳くらいから麻酔を使って治療を行いますが、変な先入観(親が、家庭で悪いことをしたら歯医者に連れて行くよや、歯医者で麻酔をしてもらうよなどネガティブな印象を与えてしまっている先入観)がなければ、すんなり麻酔をすることも可能です。

親御さんもびっくりされています。

もう1つの歯医者に来たくない理由の

むし歯治療中になかなか麻酔が効きにくく痛い思いをした。

ことがトラウマになっている方はいませんか?

そもそも、なんであんなにに麻酔をしているのに痛みが消えないの?っと思うこともあるのではないでしょうか?

私は、お酒をよく飲むから麻酔が効きにくい体質なんだと言われる方もおられますが、実際には、体質ではなく他に原因となることが沢山あります。

最も、多いのは歯に炎症が起きている状態でむし歯治療を行うこと。

歯が痛い時に、歯科医院に来ると、歯の周りの組織が炎症を起こしてしまっています。その為、歯が痛い状態が強いほど、歯が痛くなってからの期間が長くなるほど麻酔が効きにくくなるのです。

痛みを伴うような炎症が起きている歯の周りはPHが酸性に傾いています。

この、酸性に傾いてしまっていることにより、物理的に麻酔が効きにくくなってしまいます。なので、痛くなる前の状態で歯科医院に定期受診することが非常に大事になります。

また、麻酔を打つ部位によっても、効きやすい、効きにくいも変わります。

歯の周りの骨の硬さや厚さによっても効きにくくなります。下顎は上顎に比べて厚みが大きく、硬さも硬くなります。その為、麻酔自体が、歯に浸透しにくく麻酔が効きにくくなります。

どうしても麻酔が効かない場合は、歯根膜麻酔と言って、歯と歯茎の間に麻酔をしたり、歯の神経に直接麻酔を打ったり、伝達麻酔と言って、歯の周りよりもより中枢(神経の根本に近く、歯の神経のもっと大元)に麻酔を打つことによって麻酔効果を出す方法もあります。

歯医者、嫌いは、治療が怖くてなかなか歯科医院に来ることができずに、痛くなった時にしょうがなく歯科医院を受診するケースが多いかもしれません。

痛い記憶があると、歯医者が怖くて行きたくない理由もわかります。

その場合、歯の炎症が強く、どうしても麻酔が効きにくくまた、治療時に痛みを伴い、また、行きたくなくなるという悪循環に入ってしまいます。

ストレスなく歯医者に行くためにも、痛くなる前に、定期的にチェックしてもらいに歯医者に通院してみてください。

患者さん向け院内セミナーのご案内

2022.07.25

おはようございます。

岐阜県大垣市の歯医者、ハリヨ歯科の院長の長縄です。

今回のテーマは院内セミナーについてお話します。

ハリヨ歯科では、5種類のセミナーを開催しています。

①マタニティーセミナー(妊娠期の患者さん及び、旦那さんを対象)

②離乳食講座(離乳食前期、中期、後期にわけて管理栄養士による個別講座を行っています。)

③母親教室(1〜5歳までのお子様と親御さん、療育者対象)

④歯並び相談会(⑥歳前後、歯並びが気になるお子さんが視える親御さん対象)

⑤ZUTTO スマイルセミナー(ずっと健康でいたい方対象)

と無料で少人数定期開催を行っています。

blogをご覧の方で興味がある講座はありますか?

もしご興味が有りましたら、ハリヨ歯科にお問い合わせください。

今回は、ZUTTO(ズット)スマイルセミナーについてお話していきますね。ズットスマイルセミナーとは、ハリヨ歯科が開業時から構想していた、ハリヨに関わる全ての方がズット健康で、豊かな生活を送ってもらうための、試みとして開催しています。

近年では、お口の環境を良くすることが全身の健康にも大きく影響することがわかってきました。歯科医院を受診することは、虫歯を治すため、歯が痛くなったためなどの、その場での対応のみではなく、もっと先をみて、通院して頂いといと考えています。

未来に自分がどうあるべきか、どうありたいかを想像して見てください。

おそらくは多くの方は、健康で生活ができ、可能な限り人の手を借りないまま(介護を必要としない)、一生を過ごしたいと思っているはずです。

そのヒントとなるお話をしているのが、このズットスマイルセミナーになります。

講師は私(院長)の父である、吉幸Drが担当します。

吉幸Drは、定年退職するまで口腔外科の専門医、指導医として大垣市民病院の口腔外科に部長として勤務していました。口腔外科では、口腔癌の手術や外傷(骨折)、口腔周囲の腫瘍の手術、親知らず、有病者(基礎疾患のある患者さん)の歯科治療など多岐に渡り診療をするとともに、総合病院ならではの他科の医師とともに情報を共有しながら治療にあたってきました。

その、吉幸Drは、市民病院を定年退職後からは当院の、訪問診療部門で週に1回、訪問診療に従事していただくとともに、1ヶ月に1回、ズットスマイルセミナーの講師をしております。

 お口は健康のもと

 お口の不健康は万病のもと

を大きなテーマに第一講座として

”認知症について”

認知症と歯周病との関連を知っていますか?

特にアルツハイマー型認知症と歯周病菌との関連が最近取りだたされていますので、そのへんを中心にお話させて頂いております。

現在までにずっとスマイルセミナーの参加者は延べ80名ほど参加されており、参加者からは受講してよかったというお声をお聞きしております。

興味がお有りでしたら、当院に通院中の方でも、まだ通院していない方でも、構いませんので、ご気軽に問い合わせいただければと思います。

 

 

 

岐阜県大垣市で歯科衛生士求人はハリヨ歯科をチェック

2022.07.21
岐阜県大垣市で歯科衛生士求人はハリヨ歯科をチェック

こんばんは、岐阜県大垣市今宿で開院しているハリヨ歯科の院長の長縄です。

今回のテーマは

歯科衛生士の求人

についてです。

学生さんはもうすぐ夏休みですよね。丁度現役の歯科衛生士学生さんの求人活動を開始する時期になります。

当院でも、来年度2023年4月採用の歯科衛生士の採用を2名募集しております。

今回は、その求人のために動画を作成しましたので、こちらに載させていただきますので、興味がある方は、是非、御覧ください。

歯科衛生士の方々は何も基準に就職先を決めますか?

当院の取り組みも含めて、ご紹介させて頂きます。

当院の特徴としては、まずは、企業としてホワイト企業を目指しています。

福利厚生

 厚生年金加入

 インフルエンザワクチン接種

 年一回健康診断

 年間休日120日

 有給消化率100%

勤務形態

退勤時間が早く,プライベートも充実

 2022年度

  月曜日、水曜日 最終受付17時30分

 2023年4月より

  平日は17時30分最終受付

新人教育

新人カリキュラム有り

マニュアル完備

外部講師による定期的な院内セミナー開催(もちろん診療時間内に行います。)

外部セミナーの年間コースの受講(もちろん交通費、宿泊費、セミナー費全額補助)

休診日にセミナー受講した場合は、もちろん代休有り。

院内指定セミナーなどは、業務の一環として、勉強するとき、勤務する時、休む時、しっかりフォローしていきます。

専任の教育担当が1年間サポート

1人1台練習用マネキン完備

衛生士業務

ハリヨ歯科では、患者担当制でしっかり患者さんを向き合うことができます。

予防管理型歯科医院のために、衛生士は衛生士業務(歯周病治療や定期メンテンナス、小児予防、口腔育成)に専任出来る。

衛生士の歯周病管理よりも治療に興味がある方は、Dr介助メインでの勤務も可能

自分にあった、勤務形態を選択できます。

スタッフ間の仲が良い、イベント開催

ハリヨ歯科では院内で定期的なイベントを行っています。

納涼会:夏にスタッフや、業者さんと一緒にBBQを開催。

キックオフミーティング:年末には次年度の目標や、年間計画をスタッフ全員で話し合い、医院の方向性を決めていきます。

その後、スタッフ全員で食事会を行い親睦を深めています。

ハロウィンイベント

キッザニア

 

ハリヨ歯科に少しでも興味を持たれた方は是非、一度見学におこしください。

 

歯周病ってなに?

2022.07.06
歯周病ってなに?

おはようございます。岐阜県大垣市今宿の歯科医院、ハリヨ歯科の院長の長縄です。

本日のテーマは

歯周病って何?

皆さんは歯周病を御存知ですか?

細菌ではテレビでも度々特集を受けたりしていますし、なんとなく、聞いたことがある方も多いと思います。

簡単に言うと、歯を支えている骨が溶けてしまう病気です。

骨が溶けちゃうのってびっくりするかもしれませんが、それが歯周病の一番の特徴です。

では、歯周病になりやすい人の特徴を見ていきましょう。

①お口の中のプラークコントロールが不良な方

プラークコントロールとは、簡単に言うと、歯磨きがしっかりできているかをチェックすることです。

よく歯医者さんで、行われる歯に色を塗るアレのことです。磨き残しがあるところに、染め出されてしまいます。この数値を限りなく0に近づけることを目指します。

しかし、通常の歯ブラシだけでは、0%にすることが難しいと言われています。歯ブラシで除去できるのは60%前後と言われているます。プラス、歯間ブラシやフロス(糸ようじ)の併用が必須になります。

いくら、1ヶ月に一回歯科医院できれいにそうじをしていても、残りの29日のホームケアが不十分であると、歯周病は進行してしまいます。

そのため、ハリヨ歯科では、定期検診や歯周病治療の際には必ず歯ブラシを持参して頂き、歯磨きのチェックを行っています。

②口腔内の菌叢の状態

前回blogで書かせていただいた、口腔内の細菌の状態です。お口の中には500〜800種類くらいの菌が存在しており、数千億から数兆もの数がいわれているといいます。

これらの、菌の数や活動性が問題となるのです。これらを減らす方法として①のブラッシング(プラークコントロール)が非常に重要になってきます。

③喫煙者

タバコを吸っている方は、「またか」と思われるかもしれませんが、歯周病においてもタバコは厳禁。

タバコを吸うことによって、血管が収縮されます。その結果、先程の菌が歯茎に沢山存在し、攻撃をしてきても、それに対応する、血液(白血球)がないため歯周病菌がやりたい放題になり、歯周病が進行してしまいます。

実際に、歯周病が重度に進行している人は、タバコを吸っている郡と吸っていない郡だと、たばこを吸っている人が多い印象です。

タバコを吸っていても、歯周病が進行していない人もいますが、悪化する率は、吸っていない人と比べると高いため、ハリヨ歯科では禁煙を勧めています。

④遺伝

家族性の歯周病も少なからずあります。親が、総入れ歯や、歯周病に悩まされていると聞いた方は、普通の方よりも歯周病になりやすいかもしれません。早め早めに歯科医院でチェックしてもらいましょう。

⑤糖尿病などの基礎疾患がある方。

以前blogでもお話しましたが、糖尿病と歯周病は切っても着れない関係です。糖尿病があると、歯周病がアクティブになりやすいし、歯周病が進行すると糖尿病のコントロールが悪くなることが知られています。

逆に言うと、歯周病のコントロールをしていくことで、糖尿病が安定してくることもありますので、糖尿病の持病がある方は、歯科医院で相談してみるいいでしょう。

 

お口の中の細菌をチェックしてみませんか?

2022.06.27
お口の中の細菌をチェックしてみませんか?

おはようございます。

岐阜県、大垣市の歯科医院、ハリヨ歯科の院長の長縄です。

今回のテーマは

「お口の中の細菌をチェックしよう!」

です。

皆さんは自分のお口の中にどのような細菌がいて、どのくらいの数の細菌がいるかご存知ですか?

また、その細菌を歯科医院でなら簡単にチェックすることが出来ることをご存知ですか?

まず、細菌の種類についてですが。おおよそ、人のお口の中には500~800種類の菌がいます。その菌の中には歯周病に関連する菌が5種類、むし歯に関連する菌が2種類、その他にも、カビがいたり、原虫と言われるトリコモナスや歯肉アメーバなど沢山の菌が存在しています。

その総数は、人によって異なりますが1000億から数兆口腔内に生息していると言われています。

びっくりですね!!

ハリヨ歯科でチェックする顕微鏡は位相差顕微鏡といって3600倍の拡大率で菌をチェックすることができます。

しかし、位相差顕微鏡の特性上、下から光を当てて菌を拡大している状態なので、その、菌が何なのかは特定することはできません。

位相差顕微鏡で確認できるのは、菌の量と、活動性(動きの活発度)を見て、口腔内のむし歯や歯周病のリスクを分析します。菌の数が多くて、活動性が高いほうが、口腔内の環境が悪く歯周病や、むし歯のリスクが高いことが容易に想像出来ると思います。

なんの菌が存在しているのかをもっと詳しく知りたい人は、歯周病菌に関しては自由診療にはなりますが、調べることは可能です。

現在、巷でよく聞く”リアルタイムPCR!”

コロナにかかったかチェックするあの検査を、ハリヨ歯科では、以前より使っており、歯周病のリスクの診断に使用しております。興味がある方はぜひ、スタッフにお声がけください。

ハリヨ歯科では、この位相差顕微鏡の検査を初診時、定期検診の移行時、定期検診に移行している方では1年に1回無料でチェックしております。

もちろん、お子さんにも、同様にチェックしております。面白いことに、親御さんのお口の中の細菌の状態と、お子さんのお口の中の細菌の状態はすごく似ております。

お口の中の細菌は、生まれたときには0の状態でスタートします。そこから、周りからの感染を繰り返しながらお口の菌の状態を作っていきます。菌を無菌化することはできませんので、上手に付き合って行く必要があります。

爪楊枝で歯の際の汚れを取ると白くなるあれは、なんだかご存知ですか?食べかすだと思われている方も多いのですが、実は菌の塊なんです。歯磨きをするときはこの白い塊を取ることを意識して歯を磨いて見ましょう。

ハリヨ歯科では、位相差顕微鏡を使うことでお口の状態を視える化することによって、患者さん自身もお口の状態を自分で把握することができます。

位相差顕微鏡にご興味がある方は、いつでもお声がけください。

歯医者に血圧計?

2022.06.25
歯医者に血圧計?

こんにちは、岐阜県大垣市の歯医者、ハリヨ歯科の院長の長縄です。

今回のテーマは

「歯医者に血圧計?」がなんであるの?

ハリヨ歯科の診察室には計🔟台の血圧計があります。

診察台は7台なので、診療台よりも血圧計の方が多いんです。

今までは、治療室側(当院はDr治療部分と、衛生士の予防棟部分で診療台が別れて配置されております。)の3台に固定で血圧生体モニターを設置しており、予防棟では、簡易の血圧計を、必要な患者様に都度持って来るようにしていました。

そもそも、歯医者に血圧計ってあまり馴染みの無いことかもしれません。

「歯医者の治療の際に血圧計が必要なの?」と思われる方も多いと思います。

一般的に歯科医院で行われる処置は外科的な処置(広域には手術と呼ばれる分類に入る処置)が非常に多いです。

もちろん麻酔を使う処置もあります。

また、高齢化社会になっている現代は、何らかの疾患を患っている患者さんが来院することが多くなってきました。

実際に血圧を測定しながら治療を行う患者さんをピックアップしていきます。

①基礎疾患を持っている患者さん

高血圧、糖尿病、リウマチ、心筋梗塞後、脳梗塞後、不整脈、骨粗鬆症、甲状腺機能疾患など

基礎疾患がある患者さんが歯科医院で治療を行うと、血圧が一時的に高くなってしまうこともあります。血圧や脈拍、酸素飽和度をチェックしながら安全に治療が行えるように取り組んでいます。

②抜歯などの外科処置を行う患者

抜歯などの外科処置などを行う患者さんには、皆さんに血圧測定を行いながら施術を行っております。

抜歯などの処置をする際は、緊張をすることが多く血圧が一時的に上昇することや、迷走神経反射と言って、一時的に脈拍が低下し、血圧も下がってしまうこともあります。

実際に、親知らずの抜歯の際に、特に若い男性では、術中に気分不快を認め、迷走神経反射を生じることっもありますので、血圧を測定しながら処置を行うことにしております。

③歯科恐怖症の患者さん

他にも、歯科医院が苦手で、歯医者に来ると、気分が悪くなる人や緊張が強くなる人なども見えます。そのような方にも血圧計を測定しながら治療を行っています。

 

どうでしょうか?

歯科医院で血圧計を設置する意味をご理解いただけたでしょうか?

患者さんが安全に治療を受けてもらえるために最善を努めております。お病気があり、お体に不安のある方も安心して治療が受けれますので、なにかお困り事がありましたら、いつでもお声がけください。

 

 

歯医者が内科に手紙を出す理由

2022.06.24
歯医者が内科に手紙を出す理由

こんにちは、ハリヨ歯科の院長の長縄です。

本日のテーマは

 歯医者が内科に手紙を出す理由です。

近年、超高齢化社会の突入と叫ばれる中、歯科医院に受診する方の年齢も高齢化しております。

以前までは、80歳、90歳になると歯科医院に通院することができず、通院を断念することが多かったのではないでしょうか?

最近では、訪問診療も一般的になり、何らかの理由で歯科医院に受診できない患者さんも歯科と関わることができるようになっております。

そればかりでなく、いわいる、高齢者と言われる年代の活動性は高く、元気に自分の足で通院できる患者さんも増えています。

それに伴い、内科的な病気を患っている患者さんが多くなっています。

歯科で行う治療は、麻酔を使うなど、いわゆる外科的な治療をすることが多く、。当院では内科的疾患がある患者さんには、診療台で血圧が測れるように、血圧計を含めた生体モニターをすべての

診療台に設置しております。

※詳しくは、次回のブログで説明致します。

今回の、テーマである内科への対診は、そのような基礎疾患を伴う患者さんに対してお手紙を送っています。

お手紙を送る病気としては、糖尿病、骨粗鬆症、不整脈、心血管疾患(脳梗塞や心筋梗塞)などがあります。

糖尿病がある人は、歯周病になりやすく(悪くなりやすく)、歯周病がある人は糖尿のコントロールが悪く(糖尿病が悪化)なりやすくなります。

それは、なぜかというと、歯周病菌であるPG菌による悪さによって炎症が起き、その結果、血糖値を下げる役割をするインスリンの効果を弱めてしまうために、血糖値が下がらず高血糖な状態が続いてしまいます。

お口の中の歯茎の腫れはトータルすると手のひらの大きさほどの面積があるとも言われています。これらの、ことを考慮し。自宅でのセルフケアと歯科医院での歯石取り、定期的なメンテンナスをすることで、糖尿病の薬や、普段の食生活が変わらなくても血糖値が落ち着き、HbA1cが下がってくることが知られています。(※すべての人が歯周病をコントロールすると血糖がさがるわけではありません。)

そのため、ハリヨ歯科では糖尿病の疾患のある全ての患者さんには、内科の主治医に手紙を送り、現在の糖尿病の状態、血液検査の結果、内服薬の種類などを問い合わせや連携を行っています。

当院では、糖尿病患者さんには毎回糖尿病手帳を持ってきていただき、血糖値や、HbA1cの変化、口腔内の変化を記録して経過を見ております。

一見なんにも関係がないようにみえる、歯周病と、糖尿病は、まさにコインの裏と表ときっても切り離せない関係なのです。

ハリヨ歯科では、基礎疾患をお持ちの患者さんも安心して通院できるように努めておりますので、お困りごとがありましたらお問い合わせください!

骨粗鬆症の薬で顎の骨が腐るってほんと?

2022.02.11
骨粗鬆症の薬で顎の骨が腐るってほんと?

こんにちは、岐阜県大垣市で開業しているハリヨ歯科の院長の長縄です。

本日は骨粗鬆症とお口の関係についてお話します。

現在骨粗鬆症の患者数は1200万人程度と言われています。

10人に1人は骨粗鬆症と言えます。それくらい、多くの方が患っている病気になります。

そもそも、骨粗鬆症とは何なのかご存知ですか?

日本整形外科学会の説明では、かんたんに言うと

”骨の量(骨量)が減って骨が弱くなり、骨折しやすくなる病気”と説明されています。

骨粗鬆症は痛みなどの自覚症状はなく、転ぶなどのちょっとしたはずみで骨折しやすくなります。

骨折が起こると、その部分が痛くなり動けなくなり、場合によりは寝たきりに。また、背中や腰が痛くなった後に、丸くなったり身長が縮んだりします。

現在の日本は超高齢化社会と言われていますので、これから、もっともっと骨粗鬆症の患者さんが増えてくることが予想されます。

その際に注意が必要になるのが、口の中の衛生状態なのです。

えっ!?

どういうこと、っと思いますよね。では、なぜ骨粗鬆症と歯医者が関係あるかを説明していきたいと思います。

骨粗鬆症自体にお口のかなと問題になることはありません。

問題が出てくるのは、骨粗鬆症のお薬を飲んでいる方です。

お薬と言ってもいろいろな種類のお薬がありますので、問題となるお薬と、問題ないお薬があります。

まず、問題ないお薬としてはカルシウム製剤、ビタミン製剤などです。

問題となるものは骨吸収抑制薬(ビスフォスフォネート剤、ランクル製剤)と言われているお薬です。

これらのお薬を長期的に内服もしくは点滴している方に注意が必要です。

簡単に説明すると、骨を強くする骨吸収抑制薬は、骨粗鬆症の治療に最も多く使われる薬です。しかし、重大な副作用なとして、顎の骨が腐ってしまうことがあります。

なぜ腐ってしまうのかというと、

本来骨は、破骨細胞と言われる細胞で、骨を壊します。続いて骨芽細胞が骨を作ることで常に新しく再生、代謝を行っています。

骨吸収抑制薬はこの破骨細胞を止めることで、新しく骨が作られなくなり、骨がカチカチになることで骨密度を上げていきます。

骨粗鬆症に対しては非常に良い薬です。しかし、その反面ある問題が出てきます。

この薬の85%は硬い骨(緻密骨)に集まると言われています。顎の骨の殆どはこの緻密骨でできているために、顎の骨に高濃度に骨吸収抑制薬が蓄積されます。

高密度になった、骨は新しい骨ができにくく、さらに新しい血管ができることも抑制、骨の血流が下がり、骨にできた傷も治りにくくなります。

ここの抜歯や歯周病が進行した歯が存在すると、そこから感染を起こします。しかし、新しく骨ができたりしにくいため、感染が治らず進行し、場合によっては顎の骨が腐って溶けてしまうのです。

すべての方がそのような経過をたどるわけではありませんが、一定数の割合で顎骨壊死が起こることがわかっています。

それらの薬を飲む際には先に、歯科医院でチェックしてもらうことが重要となります。また、歯周病が進行しないように、日頃から歯科医院に定期健診を続けていれば、そんなに問題になることもありません。

お薬を飲む際には是非、お声がけ下さい!

 

歯がしみる!これって虫歯?

2022.02.03
歯がしみる!これって虫歯?

こんにちは、岐阜県大垣市の歯医者、ハリヨ歯科の院長の長縄です。

今回のテーマは

歯がしみる!これって虫歯?

についてお話していきます。

今年の冬は例年に増して、年末年始から雪が多く寒い日が続きますね!

そんなん時に、家で飲む水道の水もいつも以上に冷えていて、水を飲むときや、歯磨きをしたあとにうがいをするときにヒヤッと冷たさを感じたことはありませんか?

あれ?しみるぞっと。そこで頭をよぎるのが虫歯かもっと、思われる方も多いのではないのでしょうか。

歯がしみる原因には何があると思いますか?

大きく分けて2種類があります。

1つ目に

想像しやすいのはむし歯によるものですよね。

あ、なんか凍みる。むし歯かもしれないと思い歯医者の予約を取ろうかなと思うのではないでしょうか?

むし歯ができるポイントは大きく分けて2種類

歯の上の溝からむし歯になるパターン

これは、生えたての歯など若い年齢で出来やすいパターンです。むし歯の入り口が小さくて中で広がっていることが多く、なかなか気づかないことがあります。小中学生の奥歯が最も危険にさらされやすいので、要注意。甘いものや冷たいものが凍みることがあります。

歯と歯の間からむし歯になるパターン

食生活、特に飲み物や間食の摂取によってなりやすいむし歯。

ジュースや、カフェオレ、コーヒー(ブラックではないコーヒー)などを好んで飲んでいると特になりやすいので注意して下さい。見た目では分かりにくくても、レントゲンや歯科医師の診察で見つかるむし歯も多くあります。

気になる方は、ぜひ一度歯科医院で相談してみてください。

2つ目は知覚過敏

まずは、知覚過敏についてお話します。

知覚過敏が出る原因として多いのは、歯の根元の部分が削れてしまって、神経との距離が近くなってしまった状態です。

削れる原因については、歯ブラシ圧が強すぎて、削れていると昔は言われていましたが、現在はそれ以外に食いしばりや、歯ぎしりが原因で歯が削れると言われています。

私は、夜に歯ぎしりがあると言われたことがない人も要注意。ギシギシ言わなくてもぐーっと食いしばりをしているかもしれません。

あとは、日中気付いた時に、ぐっと噛み込んでいることはないですか?

特にパソコンを使う事務系の職種の方は集中した時に、いつの間にか噛んでしまっていることがあるので要注意です。一度意識して噛んでいない確認してみてください。

このように、削れてしまったことによる知覚過敏は、その削れた部分をCRという、プラスチックのような素材を詰めて上げることにより、しみる症状が改善することが多いので、気になる方は一度歯科医院に受診してみてください。

 

”妊婦さんは歯医者にいっても大丈夫?その②

2021.12.31
”妊婦さんは歯医者にいっても大丈夫?その②

こんにちは、岐阜県大垣市今宿の歯医者、ハリヨ歯科の院長の長縄です。

今回のテーマは、前回に引き続き

”妊婦さんは歯医者にいっても大丈夫?

についてお話していきます。

妊婦さんになってみんなが少し悩む歯医者の受診について説明していきます。

よく妊婦さんからは麻酔のこと、レントゲンのこと、飲み薬のこと質問されることが多くあります。前回は麻酔のこと、レントゲンのことをお話しました。

今回は飲み薬についてお話していきます。

妊娠前では、何気なく使っていた薬でも、妊娠するとおなかのあかちゃんに影響したらどうだろうと不安に思われることも多いと思います。

結論から言えば、ハリヨ歯科で処方しているお薬は基本的には妊娠中に飲んでも問題ないお薬を処方させて頂いていますので安心して下さい。

それでも、気になることはあると思いますので、簡単にお薬と妊娠との関係に付いてお話していきます。

まずは、薬の服用については、妊娠のいつの時期かが重要になります。

赤ちゃんが成長していく段階で、胎児への影響が出やすい時期はいつなのかを考えていきましょう。

妊娠の初期の初期4週まで(ほとんど、自分ではまだ妊娠していることも気付いていない時期です。)

この時期は胎児の器官の形成はされていないので、基本的にお薬を飲んでしまってもほとんど影響はありません。

続いて妊娠初期(4〜7週)

この時期は胎児の体の基礎が作られる器官形成期であり、妊娠初期は最も影響が受けやすい時期。(薬を飲むときは医師と相談しましょう)

妊娠初期(8〜15週)

抹消の形成器(手足など)に影響が生じる可能性がある時期

安定期(16週以降)

基本的には重要な器官の形成が終わっているため、ほとんど薬の影響が受けなくなります。ただし、胎盤を通じて胎児に移行するため、大量の投与などした場合には注意が必要です。

これらの影響がある薬と言っても、すべての薬が影響を与えるわけではありません。そのため、注意してお薬を処方すれば、安心してお薬を飲んでもらえます。

しかし、とはいっても、妊娠中にお薬は飲みたくないですよね。

妊娠中に起こるお薬の処方の原因でおおい2つについてお話します。

妊娠中につわりなどがあり、口腔内のケアが行き届かなくなり、歯周病が悪化する場合、もしくは親知らずが痛くなる場合です。さらに、妊娠時に女性ホルモンが大好きな菌が増えてしまうことで、急激に歯周病が悪化してしまうこともあります。

そういった場合は、痛み止めや、化膿止めを処方して炎症を抑えなければならないこともあります。私が、市中病院で勤務していたときは、炎症が治まらないために、抜歯をしなければならなかったこともあります。

もう一つのパターンは、虫歯が大きくなり、ズキズキした痛みが出ることです。

そのため、妊娠する前には(妊娠を希望する方は、妊娠をする前に)歯科医院でお口の中をチェックして、必要な処置をしてもらうことが一番の予防に繋がります。

ぜひ、早め早めに歯科医院に受診しましょう!